日時:10月25日 午後7時〜午後9時
開会:小浜市長
講師:荒木和博特定失踪者問題調査会代表
参加:地村保志、富貴恵夫妻、浜本雄幸さん、地村保さん
場所:小浜市文化会館(小浜市大手町7-32)
主催:「北朝鮮に拉致された日本人を救う福井の会」(池田欣一会長)
   「地村さんを支援し、子供の帰国を願う市民の会」(代表・村上利夫市長)

 

小浜の集会に行ってきました。
5月の国民大集会に参加出来なかった私は被害者の方の御話を直接聞くのは今回が初めてでした。

地村保志さん
今日はお忙しい中お集まり頂きありがとうございます。
帰国してから一年が経ちましたが、忘れる事が出来ない、忘れてはならない、長くて短い月日でした。
一番の支えは国民・県民・市民の皆様の支援です。
一時帰国の予定だったものを永住すると決めた事も、共和国のバッチを外すと決めた事、
4月から市の嘱託職員としての勤務している事も皆様の支援があったからこそ。
北朝鮮との交渉は政府に任せるしかありませんが、その政府を動かすには世論が必要です。
これまでの御支援に御礼を申し上げると共に、更なるご支援を御願いします。

地村富貴恵さん
帰国してから長くて短い一年でした。
今はまだ子供達と一緒に暮らす当たり前の生活が出来ていません。
自分達(註:地村御夫妻)には多くの方の支援がありますが、子供達はまだ北朝鮮にいます。
どうか当たり前の生活が出来るように更なる支援を御願い致します。


会場に着いたのは18:20頃。
黄色いジャンパーを着たスタッフの方々が駐車場の案内や受付、会場案内をしていらっしゃいました。
聞いてみると地村さんの同級生の方との事。入口近くの通路の壁には写真が四枚(2002/10/15飛行機から降りる5人の帰国者の写真が2枚、2002/10/17地元で迎えられる地村御夫妻の写真が1枚、2003/7/7七夕の集いの写真が1枚)、どれも以前見たことのある写真ばかりでしたが、この一年間の長さを改めて感じました。

私が会場に入ったときはまだ人もまばらで、ほとんどが年配の方でした。
もしかして空席が多いのでは・・・と心配もしましたが、18:30過ぎには若い人や家族連れが続々と入場、19:00には936の席は埋まり、後ろには立っている方も数十名程いらっしゃいました。


荒木和博さん講演
2002/10/15に羽田空港で飛行機から降りてくる5人の帰国者を見ていた時に感じた事は「なんだ、やれば出来るじゃないか」でした。
あの北朝鮮が相手でも拉致被害者を取り戻す事が出来た。これは世論があったからこそ。
日本国民の世論が高まれば出来るんだという事を実感しました。

昨日(10/24)は舞鶴で講演をしました。おそらく昨日の講演会場にも今日の講演会場にも北朝鮮の指示で来ている工作員はいるでしょう。その人たちに言っておきます。
私たちは拉致された日本人を全て取り戻します。
今この段階で、拉致事件について知っている事を告白すれば、それは勇気ある行動です。
しかし金正日が実権を失ってから告白しても、それは犯罪者の自白にすぎません。
最初に言っておきますので、その事をよく考えながら講演を聴いて下さい。

拉致事件が世に広く知られるようになったのは、衆議院で西村慎吾氏が質問した事、アエラに記事が載った事、高世仁−アンミョンジンインタビュー以降ですが、これらの時期が重なったのは偶然でした。この偶然に私(註:荒木氏)は見えざる力のようなものを感じました。

実は私(註:荒木氏)は初めは救出運動には消極的でした。相手が悪すぎると思っていたのです。
しかし地村さん浜本さん(註:会場にいらっしゃっていました)をはじめ家族会の皆さんの姿に動かされました。
北朝鮮の発表は基本的に嘘ばかりです。でも「なぜこんな嘘をつくのか」を考えていくと北朝鮮が何を考えているのかが見えてきました。
特に北朝鮮が今まで言わなかった事を言って来るのは日本の変化を感じた時か、北朝鮮に変化があった時です。

特定失踪者問題調査会が発足した時点で被害者は70名くらいかと思っていたが、情報がどんどん寄せられ300人を超えました。
どんなに少なく見積もっても100人以上の人が北朝鮮に拉致されている。
寄せられた失踪者の情報の整理を女房にやらせた、正確に言えば御願いしてやって頂いたのですが、失踪者の情報を並べてみると幾つかの共通点が見えてきました。
例えばある時期には看護婦が多いとか、別のある時期には立命館大学の学生が多い、あるいは男子高校生が続けて失踪している時期があるなどです。

北朝鮮は日本が併合時代に残したインフラを使い、ソビエトから連れてきた金日成を国家指導者に据え、軍隊も中国の朝鮮人部隊であったものを主力に据えました。
このように「無ければ他所から持ってくる」のが北朝鮮。だから拉致が起こっているのです。人が足りなければ他所から連れて来る。
例えばある時期に印刷業の関係者が続けて失踪していますが、その直後に北朝鮮製の偽札が出回っている。
おそらく拉致されたのでしょう。

地村保志さんは北朝鮮にいた時人目をしのんで日本の歌を口ずさんでいたそうです。おそらく今も北朝鮮の空の下で、人目をしのんで日本の歌を口ずさむ被害者が救出を待っているでしょう。
曽我ひとみさんのように誰も拉致とは考えていなかった被害者もいらっしゃいます。他にも届け出されていない被害者も多いのではないでしょうか?
現状では曽我さんのように家族が届け出て活動しなければ拉致事件として認められません。
日本には今も拉致事件を調べる公的機関がなく、拉致された人を救出する為の公的機関もないのです。これは問題なので機関を設けるように政府に御願いしましたが、まだ出来ていません。

昨年9月の総理訪朝時、外務省は拉致事件の幕引きを図ろうとしていました。
これは一人や二人の政治家が北朝鮮から金を貰ったとか接待を受けたとかいう程度の問題ではなく、もっと大きな問題がこの日本の裏にあると感じました。
しかし、家族会の声・世論の声が国を動かしたのです。
これからも世論の声や選挙の票で政府を動かすしかありません。
日本人拉致事件は日本の問題です。アメリカの問題ではありません。
世界の三極の一角・東アジアの大国として日本が主体となって拉致事件を解決しなければ東アジアの平和はありません。
皆さんに御願いしたい事はマスコミが良い報道をした時には激励し、支援の声を挙げて頂きたいという事です。
もちろん悪い報道には抗議して頂きたいのですが、良い報道は良かったと激励してください。


21時までの予定でしたが、閉会は21:30頃でした。
会場の出口では地村御夫妻、浜本雄幸さん、地村保さんが握手で、その横では荒木さんが一人一人に頭を下げて見送っていらっしゃいました。
(註:地村保さんは同日昼には100km離れた福井市で講演・署名活動をして御疲れのはずですが、そのようには感じられず。)
私は握手の列に並びそびれた為に皆様に一礼をして会場を後にしました。

荒木さんの話にあった「マスコミへの激励の御願い」は他の方(誰だったかは失念)も言っておられました。
やはりマスコミの報道の影響力は大きいようです。皆さんもマスコミには抗議だけでなく激励も御願いします。

りゅうりゅう様 投稿

 

■福井新聞:小浜で1000人集会 拉致風化させず支援を 地村さん夫妻解決訴え
http://www.fukuishimbun.co.jp/jp/rachi/kiji8.htm#1026c

■日刊県民福井:集会、署名など 地村さん夫妻を支援『生きる尊さ』学んだ同級生
http://www.kenmin-fukui.co.jp/00/fki/20031028/lcl_____fki_____010.shtml

■日本経済新聞:1日も早く子供と再会を、支援集会で地村さん夫妻
http://www.nikkei.co.jp/sp2/nt25/20031025AS3K2502125102003.html

 

他にも各地での集会・講演会レポートがございます