「日米韓は拉致問題にどう協力できるか」国際集会

日時:平成17年2月19日
場所:霞が関ビル33階東海大学校友会館会議室
参加:金 文洙 「韓国における拉致問題」
   趙 甲済 「韓半島情勢と拉致問題」
   スザンヌ・ショルティ 「米国の北朝鮮人権法と拉致問題」
   西岡 力 「制裁発動と国際連帯が救出の道」
主催:家族会、救う会、拉致議連
   

【横田早紀江さん】
 皆さま、こんにちは。(会場から「こんにちは」拍手)

 本当に長い間、私たちの救出活動にご支援をいただきまして、ようやく国際的にこの『拉致問題』が大きくとらえられ、そしてその一番の根源である『北朝鮮の体制』と『金正日』というひとりの人間のために、どれだけたくさんの人が国内国外を問わず、こんなに苦しみ、もう信じられないほどの残虐な人生を送らされているか、ということが、ようやく国際的にも浮き彫りになってきたような状況になってまいりました。

 本当に7年前に、めぐみのことがわからない20年間を過ぎて、捜し求めていためぐみが「あの北朝鮮にいる」ということがわかりました時から、あの、こんなに、「こんなことをしていて何になるんだろう?」と思うような、どんなに町方で叫んでもチラシを受け取ってくださる方もなく、署名用紙に書いてくださる方も本当に少ししかいらっしゃらなかった時代から比べれば、どんなに大きな、あの激動と言えるほどの大きな動きがあったと、私は本当に皆さま方の、こんなにたくさんの方々のご支援のおかげで、おひとりおひとりのこころのこもった、この問題に対しての真摯なお気持ちのおかげでここまで来たんだ、ということを、本当にこころから感謝を致します。

 今日は、スザンヌ・ショルティさんや韓国からも(崔 祐英さん、金 文洙さん、趙 甲済さん)お見えになりまして、ひとつの民族、いろいろな民族が「大事な『いのち』を、どんなふうに扱わなければならないのか」ということを、ひとつのこころになって考えている、このような大きな会を催していただいたことを本当に感謝しております。

 私たちは必ず子どもたち全部を取り返し、また北朝鮮の本当に苦しんでいる人たちが、「何で同じ人間に生まれながら、こんなに悲しい思いをして暮らさなければならないのか?」ということを、もう本当に真剣に考えて、そのことが救いが成就した時に、私たちが生きてきた人生に「本当に生かされたかいがあった」と思えることが、ここにいらっしゃる方々の一緒のこころだと思いますので、どうぞこれからもよろしくお願い致します。ありがとうございました。(大拍手)


【飯塚繁雄さん】
 皆さま、こんにちは。

 今日いらしたゲストの方々のお話を聞きますと、だんだん私たちも勇気づけられてきます。

 これからこの問題が複雑化となってきますけれども、今まで北朝鮮が対応してきた内容は「すべてウソだ」と、要するに「ゼロからのスタート」だということになりますね。

 北朝鮮が言ってきた今までの話を、「すべてこれは間違いでした」と、「よく調べたら、日本人の人たちはこれだけ生きています」「すぐ帰します」と、ここまでやるにはですね、相当なインパクトが必要ではないのかと。それで、そのインパクトが今現在、どんどん蓄積されてきているのがもう目に見えてわかっているわけです。

 我々家族はもちろん長い間待っていますけれども、先ほどおっしゃったように被害者の方たちが、こういった活動のことが少しでも耳に入れば「もう少しがんばろう」ということで「待っていてくれる」と思いますけれども。

 例えば今言っていた『大韓航空機爆破事件』の話も、これはまぁ家の妹の話で恐縮ですけれども、北朝鮮がこの『大韓航空機爆破事件』の陰謀を認めない限り、李恩恵(リ・ウネ)=田口八重子とは出てこないわけですよね。未だに認めていない訳ですから。ですから「これを認めさせる」というのは先ほども言いましたように、ものすごい大転回、180度転回の向こうの対応がなければ、解決の糸口が見えない、ということがすごく感じられます。

 まぁ、いろんな手を使ってですね、圧力をかけて『北朝鮮が根を上げる』まで、やはり我々は強い態度でいくしかない、という確信を今日得ましたし、これによって被害者の家族の皆さんと一緒に、近い将来帰って来るのを楽しみに、また今年もがんばるしかないんですけれども。

 おかげさまで、皆さんの世論がものすごく盛り上がっていまして「こんなこと、拉致なんてとんでもない!!」という方がほとんどでございます。そういうことでは韓国の被害者家族の皆さんはうらやましがっておりますけれども、これが歴史に残る大きな、日本の歴史に残る大きな出来事というか解決として『歴史に残る1ページ』をぜひ作っていかなければいけないな、というふうに思います。それをやってこそ「歴史に残る総理だ!」というふうになるはずなんですけれども、何にもやらないでただ国交正常化をやって「私が(国交正常化を)やったんだ!」と言うのは歴史には残りませんね。(拍手)

 まぁそういうことを考えながら、ますます我々は皆さんと共にがんばっていきたいと思いますので、今後ともご支援よろしくお願い致します。ありがとうございました。(大拍手)


【安明進さん】

 皆さん、こんにちは。
風邪を引いていてちょっとすみません。日本語で話したいんですけど、まだ日本語は下手ですから、すみませんでした。
(通訳 西岡 力さん)

 今、趙 甲済さんを始めとする皆さん方大変すばらしい話をしてくださいましたけれども、私はこの集会自体に対して、まず感謝の言葉を述べたいと思っております。(拍手)

 実は世界で一番人権が侵害されているのは北朝鮮の住民、つまり私の同胞なんですね。私も北から出てきたわけなんですけども、先ほど通訳をされたホンさんも、実は数十年前に北朝鮮から逃げて来た私の先輩の脱北者です。(拍手)

 実は北朝鮮内部の情報を私はたくさん持っていまして、公開できるものとできないものがありますけれども、今この瞬間にも、多くの人たちが金正日によって、住民たちやまた軍人たちも捕まり、拷問され殺されていっています。

 先ほど西岡さんも話をしましたけれども、2002年9月17日に金正日は新しく『2つウソ』をついたと。5人だけ帰して、(拉致は)13人しかいなくて8人は死んだと言っていると『2つのウソ』を言いましたけれど、実はもっと大きなウソをついたと。それはですね、金正日は「自分は拉致を知らない」と言ったと。それが大きなウソです。(拍手)

 そして拉致された日本人から私は直接教育を受けませんでしたけれども、ただ見ただけですが、拉致された韓国人から私自身が直接教育を受けました。

 実は政治軍事大学の中にはですね、韓国館?という韓国人化教育のための地下施設があって、そこには拉致された韓国人が教官として働かされているわけなんです。そこで受けた教育内容などについて、私は韓国に行ってからたくさん証言しました。

 残念なことに韓国では今『ウソが本当になって』しまい『本当がウソになってしまう』、そのようなおかしなことが行われていてですね、私の証言もウソ扱いされてしまう、という残念な状況です。

 私は、趙 甲済先生を大変尊敬しているんですけれども、2年前ですか、韓国でですね、私には韓国の「頭がおかしい」と思われる、そういう政治的な人たちが趙 甲済さんを襲ったということを聞いて、私専門がテロですけれども、本当に「そういうことが起きるんじゃないか」と心配をするような気持ちです。

 実はちょっと申し上げにくいような話でありますが、私はそのテロだとかの訓練を受けてきたわけなんですけれども、2千300万住民を今も苦しめている金正日個人に対して、このような私が持っている技術を活用する日が来るのかな、というようなことまで考えております。(大拍手)

 金正日はそのような暴力なやり方で住民を苦しめ、人殺しをずっとしてきたわけなんです。そのような人間は「そのようなやり方で世の中を去るのが当たり前のこと」だし「そうなるべきだ」と「そうなっていくだろう」という気がします。(拍手)

 ここにいらっしゃる皆さん方が、もっともっと大きな声を出してくださって『拉致問題』、そして北の人民のために叫び声を上げてくだされば、北で苦しんでいる人たちが元気が出てきて、金正日との戦いをよりいっそう激しく戦うことができると思います。

 そしてもう1つですね、韓国のウソが本当で、本当がウソ扱いされるおかしな現実が、日本のこのような運動が刺激になって、正しく変わっていくようにと願っております。(大拍手)


【金 文洙さん】
《事前に配られた資料より》
韓国の国会議員・金文洙氏は、脱北者・拉致問題について積極的に活動しており、そのため北京で会見しようとして当局に妨害されたことが報道されご存知の方も多いと思います。

皆さん、初めまして。ありがとうございます。(拍手)

 私は日本に来て今日で3日目です。私はこの3日の間にいろんなことを学んでおります。実は、韓国は北朝鮮に拉致された人の被害者の数が「日本の100倍以上ある」と思われます。私は日本よりもですね、「100倍以上もある」拉致被害者に、国会議員として何をやってきたのか?と恥ずかしい思いがしました。

 日本に来てですね、日本の「家族会」などの皆さま方の活動を見て、崔 祐英さん(韓国家族会会長)と一緒に来たのですが、改めて我々もこの「家族会を作り直して、運動して参りましょう」と言っております。(拍手)

 私は日本でですね、日本の拉致被害者の救出の問題の場で、このような話をするのが、実は恥ずかしい気がします。早く韓国でも、この拉致の問題だけじゃなくて、韓国社会において「金正日がいかに悪い、悪党なのか」ということが、皆がより良くわかるようにするべきだと思います。(拍手)今この会場にですね、「拉致被害者家族会」の会長、それから救う会の佐藤会長、拉致議連の会長、・・・また、こちらにいらっしゃっている先生の方々、それから家族の皆さんとNGO、それから国会議員の皆さんが、力を合わせて取り組むようなことをするべきだと思います。

 実は日本に来て横田めぐみさんのご両親、有本さんのご家族皆さんの家族の方々を見ながら、韓国で考えていたより日本に来て、皆さんの活動を見て本当に「この問題はどういった問題か」ということを実感しております。韓国では国会議員は299名ですが、その中では私がこの問題に関心が一番強い方だと思っております。(拍手)

 私は日本に来てですね、もちろん韓国でも横田めぐみさんのことなどは、マスコミの報道などを通じて聞いておりましたが、実際にご家族に皆さんにお会いして、それからご家族の皆さんがお書きになった本などを読みまして、それからもちろん西岡会長の書いた本などを読みまして、こういう活動を通じて日本の国民の皆さんが、今現在のように関心が強くなったことがよくわかりました。

 ここ日本ではマスコミも強い関心を持っておりますが、韓国の場合はこの席に一緒に来ている趙 甲済さん(月刊朝鮮発行人、ジャーナリスト)、崔会長始め、少数の方だけがこの問題を採り上げております。

 ご承知の通り、金正日は最近核兵器を持ったと言っております。北朝鮮の場合は、外務省が公式の声明を通じて核の保有を発表したのに、韓国政府は今のところ核保有のことを否定しております。

 今韓国では、国会議員である私としましても「耐えがたいこと」が起きております。韓国ではですね、長官とか役人が「北朝鮮が核を持っている」とそういうことを発表しますと「国民が驚いて不安になるから」そういうことを発表せずに、「北朝鮮が核を持った、ということはあくまでも恐喝にすぎないから、静かに対応すべきだ」というふうに言っております。

 金正日は核の恐喝をして、韓国当局は「そういう情報は聞いていない」というふうに言っております。韓国は今、金正日の核の恐喝に対してですね、それに屈服するのか、つまり北の核の・・・になるのか、それとも核を持つ北の政権を、体制を、制裁するのか?という選択の岐路に立っていると思います。

 拉致問題に対しても、やはり拉致問題を韓国が言うのは「金正日の機嫌を損なうこと」ですから、「できるだけ静かにする」ように、それから「経済協力などは公式的にする」ように、そのような方法で対応しております。

 国会でですね、拉致被害家族を呼んで、それから国勢調査とか北の人権法などを提案しても、皆がそういうことをやると「金正日の機嫌を損なうことになりますから、静かにそういうことをやるべきだ」と反対しております。

 この問題を「どのように解決するのか?」ということではですね、特にアメリカで人権法、こちらのスザンヌ・ショルティ女史が関与した法律なんですけれども、これを見ながら我々も、北の人権問題の法律を作ることに大きな刺激を受けております。

 アメリカ議会で北朝鮮の人権法案が扱われている時ですね、今韓国の盧武鉉(ノムヒョン)政府の与党である開かれた?ウリ党の方の国会議員の27人が、「この人権法案が通ると南北対話の方に良くないから、それに対して反対する」という公式の書簡を送りました。その時こちらにいらっしゃるスザンヌ・ショルティ女史からですね、「韓国の与党の方からこういう手紙が着たが、どうしたらいいのか?」という連絡がありました。それでその当時反対の手紙を、まぁ27人の国会議員が署名して送ったんですが、私はそれより6人多い33人の国会議員の賛成の署名を国会に送りました。(拍手)

 私が本当に驚いたのは、アメリカの国会はこの法案を下院で上院で、それからもう一度下院で「満場一致」で、3回もこれを通すのを見て本当に驚きました。それで私はスザンヌ・ショルティ女史にですね、「どうして、あのこの3回のアメリカ議会での投票で、1人の反対もなかったのか?」と、韓国の場合は賛成と反対が分かれて、反対が多いようなそんな状況だったのに、「アメリカはどのようにして、このように3回も全会一致で賛成したのか?」ということを聞きました。

 スザンヌ・ショルティ女史の答えはですね、「この問題は政治的な問題ではない」と。「これは人間の基本、人権の問題ですから、これを持って反対するとかそういうことはできない」と。「アメリカの道徳の価値から見ればですね、そういうことを議論するのは不適格だ」と、「反対するのは、そういう国会議員は次の選挙では必ず落ちるんですから、当選するためには、反対するのは不可能だ」ということです。(大拍手)私はアメリカの民主主義、アメリカの道徳性に対して本当に改めて驚きました。

 私は、日本はアジアの民主主義の一番最先端に立っていると思います。(拍手)日本は経済的にもアジアの1位の国というだけじゃなくて、民主主義と人権でもアジアでは一番進んでいる、1位の国だと思います。

 私が先月中国に行って記者会見をやろうとして、それができなかったのは皆さんもご覧になったかと思います。中国は人口では日本の10倍以上、それから文化もすばらしい文化があると言ってきましたが、でも中国は、今は共産主義のためになっていくと思います。世界中でですね、アフリカの国へ行っても、国会議員が記者会見をするのに「事前の許可がない」ということでそれをね、できないように「電灯を消したりして妨害する」のはありえないことだと思います。(拍手)

 私は今回日本に来て、日本でも国会で北朝鮮に対しての人権法案が準備されている、ということを聞きまして、そしてまた、自民党と民主党の両党のその法案をいただきました。私はこの法案がですね、一日でも早く日本の衆議院と参議院両院で、1人の反対も無しに全会一致で通ることを祈っております。(拍手)私も国に帰りまして、韓国でこの人権法案を、できるだけよりたくさんの人が賛成して通るように頑張ることを、皆さまの前で約束します。(大拍手)

 まぁ、私は自由・人権・民主主義・真実のためにですね、日本とアメリカと韓国が力を合わせて、全世界で一番進んだ、そういう人権がアジアでもできるように、アジアの人権と平和のために、参画の協力をやっていくことを提案します。(拍手)

 私は韓国の軍事独裁政権の時、監獄で3年を過ごして、たくさん拷問を受けて、そういう経験を持っております。今北朝鮮でですね、拉致されて絶望の中におかれているそういう方々が、もし我々がここでこのように「頑張っている」ということを聞きますと、・・・ですか、そういう大きな力になると思います。

 私は監獄の中でですね、監獄の中にもまた処罰を受ける部屋があるのですが、その中に入れられて、その部屋の中でもまた縛られて、その中に入りますと面会も許されないのですが、もちろんその部屋には光も入ってこないそういう状況におかれたことがあるんですが、そういうときにもですね、ある心の良い看守さんが来て「実はあなたの奥さんの子が面会に来て帰ったよ」というそういう話をしてくれるんですね。そういう話を聞いた時、私は本当に「絶望の中から希望を得て」、それから改めてそこで「死」から蘇られる、生まれるような、そういうことを感じたことがありました。(拍手)

 「闇」を経験していない人は「光」ということが解からないと思います。

 私は日本のように、思慮があって、民主主義のあるこういう社会では、こういう国では、「この集まりが大変貴重である」ということが、我々自身にもよく解からないだろうと思います。しかし北朝鮮で今、抑留されている横田めぐみさんとか有本さんとか、北に今抑留されている人たちにとっては、「こういう集まりがあった」ということが分かれば、それがいかに彼らに「大きな力になって、勇気になる」でしょうか。それからまたこれはですね、2300万人の北の人民に対しても、計り知れない励ましになるはずだと思います。(拍手)

 何よりですね、北の独裁者の金正日が、もしこの今日の集まりの報告を聞くと、それこそ彼は本当に「恐れを感じて、これから何も自由にできないだろう」と思います。こういう集まりこそが、独裁者の金正日を抑える力になると思います。私はこういう集まりこそが「自由と人権の核爆弾になる!」と思います。(拍手)

 ここにいらっしゃる被害者ご家族の皆さんは、毎日自分の家族を自分の胸の中に置いて、そういうふうに過ごしていると思います。私は金正日のためにいろいろと苦しんでいる日本の皆さまに対して、同じ韓国人の立場で皆さんに対して、謝罪と慰労の言葉を差し上げたいと思います。

 私はこれからですね、日本とアメリカと韓国の良心が一つになり、その力で北の攻勢を収縮させて、今犠牲になっている、拉致された子どもたちの帰還する日が早く来ることを願っております。(大拍手)

(日本語で)ありがとうございました。


【スザンヌ・ショルティさん】
《事前に配られた資料より》
 スザンヌ・ショルティ女史(米国北朝鮮自由連合副議長)は、米国の上下両院で全会一致で北朝鮮人権法案が通過しましたが、民間側で法案成立に活躍された方です。(ディフェンス・フォーラム理事長、北朝鮮自由連合副議長)

 今日、皆さんの前でこのようにお話させていただくことを大変光栄に思っております。まず今日の主催者である横田滋氏、佐藤勝巳氏、更に平沼赳夫先生、島田洋一先生に、ここ日本に招待してくださったことを、またこのような会を可能にしていただいたことを、あらためて感謝したいと思っております。

 日本語がしゃべれないのは残念に思っておりますが、まあ、通訳がいてよかったと思っております。(会場笑い「拍手」)

 今日はですね、私以外にも皆さんに直接ごあいさつをしたいということで、あいさつを持って来ております。その人の名前はですね、アブラハム・クーパー・ラビ?ユダヤ教で・・・?なんですが、この方はですね、サイモン・ウイザソールセンター?という、基本的にホロコーストの生存者によって作られてですね、結局そういった博物館、そういった研究機関というのがあるんですが、そこの館長をされておりまして、このアブラハム・クーパー館長はですね、まあホロコースト生存したあとにですね、本当は普通の人生を歩めたところを「この経験を絶対に無駄にしてはならない」ということで、ナチスの政治犯を見つけ出す活動を含めて、非常に力強い活動を続けられてこられたことで、今でも非常に影響力のある方だということ、そしてユダヤ教の方々から大変支持を得ているという方です。

 このクーパー・ラビですが、基本的にマイ情報としましては、私が主催する「北朝鮮自由連合」に最近加わりました関係で、私がこの日本における拉致運動というものの話をしたことによって、彼自らの経験と照らし合わせて「非常に共感できる、そして感銘を受けた、ということを直接伝えて欲しい」ということと、次回、この問題、日本人拉致救出の問題のイベントをロサンゼルスの・・・センターのですね、中心的な建物である・・・博物館というロサンゼルスにあります施設で「家族会の皆さんをご招待して、ぜひイベントをやらせていただきたい」というメッセージをいただいております。(拍手)

 皆さんもすでにご存知かもしれませんが、私はキリスト教徒でして、クーパー・ラビは当然ユダヤ教徒なんですが、この問題はですね、宗教を越えて、みんなで協力し合うべき問題だという認識でおります。(拍手)

 北朝鮮における人権蹂躙の問題に関わり始めたのは1996年からです。その当時からですね、皆さん、救う会関係者の活動、そしてそのめざましい活躍に関しては認識しておりました。皆さんが、救う会関係者が、2001年にアメリカに訪問した際にもお会いしております。

 その時にこちらにいらっしゃる横田ご夫妻に直接お話をうかがうこともでき、そしてさらには「第三回北朝鮮人権難民国際会議」においてもですね、これは2002年2月に東京で行われましたが、これにも参加させていただくことができました。

 この「第三回北朝鮮人権難民国際会議」において出席した後に、米国に戻る飛行機の中でですね、直接横田ご夫妻にお話をうかがうことができたことによって、実際にめぐみさんが北朝鮮の工作船に乗せられて北に運ばれる姿、そしてそういった風景を考えてですね、ここで皆さんの前で披露するのは大変少しお恥ずかしい話なんですが、自分の問題として本当に捉えて、その場である意味感情的になり、涙を流してしまいました。

 それを見ていたスチュワーデスの方が「おそらくこの方(スザンヌさん)は大切な、愛する家族を亡くされたのではないか?」と思ったのかもしれませんが、事実私は愛する者を失っていませんが、このように横田さんが経験したように、家族会の皆さんが経験したように、娘・母・子ども・父・兄弟そして妹の皆さんが拉致されて、そのまま「北朝鮮に拘留され続けている」ような状態であればですね、「いつまでも愛する者を取り戻せない・・・」という悲しみを持ち続ける人間がいる、ということに変わりはありません。

 そして我々はそういうことを見てですね、我々全員が何か「愛する者を、大切な者を失った」というような気持ちになると思います。この問題を飛行機の中で考えて、泣きながら感情的になりながらですね、金日成・金正日の政府によって、行なわれた脅威・恐怖を終わらせるためには、韓国そして日本の皆さんと連帯していく必要性を感じました。(拍手)

 その飛行機の中でもですね、この金親子によって影響を受けた、そして人生を狂わせた彼らの、恐怖によって人生を狂わせた人たちの悲しみ、そして悲痛というものは、日本人そして当事者たち以外に、ちゃんとしっかりと理解できるということが「いかに本当に難しいか・・・」とそれほど「深刻な問題だ」というふうに自分では認識しております。

 2002年3月に米議会の人権委員会において証言をした際に、私が普段から関わっている北朝鮮における全般的な人権問題の中でですね、家族会の皆さんからいただいた、また救う会の皆さんからいただいた資料をですね、またさらに、日本人拉致問題の深刻さを一緒に資料も提出して「証言することができた」ということをここで報告させていただきます。(拍手)

 さらに、1999年に東京で行われた北朝鮮に関する会議に出席した際、小川晴久博士(北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会 名誉共同代表)によってですね、紹介された、おそらくこれは「在日朝鮮人の帰還者」そして「北朝鮮にいる日本人妻」などに対する救出運動の一環だと思いますが、その訪れた際に2人のとても有名な人権活動家にお会いすることができまして、その当時から私は北朝鮮に対する人道援助・経済援助はすべて断ち切るべきだというふうに思っておりました。(拍手)

 当時はですね、このように有名な人権活動家でも、私の言っていたことに関しては「少し過激すぎるのではないか?」ということで、ちゃんと聞き入ってもらえなかった、という経験・印象を持ちました。それは何故かというと当時からですね、日本そして韓国、そして国際的にも、結局「飢餓」が起きていましたので、それによってですね、「もう何万ドルというお金が、世界中から送られていた」という状況にあったからです。

 このようにですね、著名な人権活動家があまり好ましく思っていなかった、そういうかたちの印象を受けた後にですね、匿名という条件として、2人の日本の女性にアプローチされまして、「これは絶対に秘密なんだけど、北朝鮮において、いかに金正日がそういった人道援助で送られるお金や食糧を横流ししているのか」という実態を聞かされました。

 実際に援助を行うNGOが直接家族に物を差し上げ配布しても、それを家族が実際にサインをした後なんですが、NGOの関係者は「やったぞ!」という達成感で去るとですね、そのまま北朝鮮の軍隊が来て、そのまま援助されたものを持って行く、という実態を聞かされました。(会場から「えー!」という声とざわめきが)

 この話はですね、この2人の匿名の日本人の女性が話ししたエピソードというのは、実は私はもう以前にも聞いておりまして、北朝鮮を亡命した元大佐ですね、ジュウホワ・チョイ?さんが話された、1997年に聞いたエピソードとまったく同じ内容でした。

 このようなエピソードも聞き、そして他のNGOから与えられる情報源や、ちゃんとしっかりとした北朝鮮の実態を反映した情報を聞くことによってですね、今皆さんが実際に実施しようとしている「北朝鮮に対する単独経済制裁」に完全に支持いたします。(拍手)

 皆さんが実施しようとしている「経済制裁」がですね、「北朝鮮の国民を傷つける」または「そういった人間たちを傷つけるのではないか?」ということを心配しないでください。すでに金正日は彼らを傷つけ、最悪の状況にあり、この「経済制裁」は、これ以上「国民を傷つける」というよりも「金正日を傷つける」以外にありません!(拍手)

 その例としましては、例えばこれは非常に「保守的な少ない見積もり」としてもですね、「毎日42人の政治犯を、政治収容キャンプにおいて殺害している」という数字、さらに「391人の人間が、毎日飢餓で亡くなっている」、これはとても保守的な数です。そして実態に関しては「3〜4倍の被害があるのではないか?」という話です。

 先週、ヨンハップニュース?の報告にレポートによれば、北朝鮮の脱北者ですね、中国に脱北した人間たちが返されて、本国に強制送還された人間に対しては、「射殺をされている」と報道がありました。

 このような事実からもわかるようにですね、最近津波によって、被害によって、たくさんの人間が亡くなったということで、国際社会は非常にこのことに圧倒されていますが、このような実態をつき合わせていくとですね、この津波による被害者というのは、金正日が人工的に作り上げて殺害した人間の数に比べれば、たった5%でしかありません。つまり「津波によって亡くなった人間の『22倍』を金親子は殺害している」ということになります。

 このようにですね、先ほどもどなたかがおっしゃいましたが、今北朝鮮は「核の脅威を誇張する」ことによってですね、「戦術的に誇張する」ことによってですね、この「人権問題」から、彼らの「人権蹂躙」というものから目をそらそうとしています。

 ただこの「人権問題」と「核問題」というものは、実はコインの表と裏のようなものであってですね、同じ悪の根源を持っています。同じように世界を核弾頭で脅かす政府は、実は同じようにですね、「人権蹂躙を行い、世界を恐怖に陥れていく」という実態があります。

 我々はこのまま自分たちを信じて、「人権を改善するように、北朝鮮に求めていくべき」だと私は思っております。

 このように、金正日は我々に対して「核の脅威を誇張する」ことをしております。彼はまた「国内のプロパガンダを続ける」ことによって自分たち国民に対してはですね、「国際社会は、まさに明日にでも米国が攻めて来る!」というような脅威を与え、国内ではそうしてプロパガンダを続けながら「核の脅威をちらつかせ」て、日本そして韓国、そしてアメリカ間のそういう「脅威に怯えた政府から、いつも援助を引き出していく」ということであります。

 「核武装・核脅威」に対して、先ほどおっしゃったみたいに「戦術的にそれを利用する金正日」に、核討議にだけに集中することによってですね、我々は「彼らの術中にはまる」ことになります。

 このように「核問題」だけに我々が集中することによってですね、将来北朝鮮が「本当に金正日っていうのは悪の指導者だ!」「本当にいなくならなければならない!」と信じている人間たち、すなわち次の、金正日がいなくなった後のリーダーたちのですね、希望を失わせる結果になります。「核問題」だけに集中し、そして「人権問題」を無視することによって、我々はそのような罪を犯します。

 そして我々は「何故このような人間たちが存在しているのか?」ということがわかっているのか、というと、毎回毎年ですね、そのように脱北するということが何よりの証拠です。

 我々がわかっているだけでもですね、30万人の北朝鮮の国民が、大変厳しい選択の中、つまり北朝鮮の中で「飢餓で飢え死にをするか」それかチャンスを取ってですね、「命からがら中国に逃げるか」、そういった選択を迫られています。

 我々は今とても重要なポイントにおります。我々は金政権がずっと続けてきた、このような「核を使った脅迫」というものに負けてはなりません!!

 そういう意味で、皆さんの展開される運動というのは非常に重要です。皆さんが頑張れば頑張るほどですね、そして日本人拉致問題を強調すればするほど、北朝鮮が隠そうとする悪の実態というものを世界中にさらけ出すわけなんです。

 皆さんの記憶に新しいようにですね、金正日は実際に日本人の拉致を認めました。金正日自身の持っている人間としての感覚というものが、いかにずれているのか、ということがこの事でわかりました。つまりそれを認めることだけでですね、「日本人がそれ以上の要求をせずに、そのまま泣き寝入りをして忘れてくれるのではないか?」といった、一般からかけ離れた価値観を持った人間だ、ということがわかりました。

 今後ですね、直接金正日に交渉していくのではなくて、そもそも金正日はそのような価値観を持った人間なわけですから、直接それは期待するのではなくて、中国にこのまま日本人拉致問題を究明する運動を展開し、さらには北朝鮮から難民として中国に逃げ帰る人間、そして北朝鮮国民自身の、まだ北朝鮮に残る苦しんでいる人々たちに「手を差し伸べるべきこと」ではないでしょうか?今必要なのはそういうことだと思います。(拍手)

 そしてさらに中国に対しても強硬にですね、強い姿勢で、彼らが北朝鮮から命からがら逃げて来る脱北者たちを強制的に本国送還し、さらには北朝鮮国内で「人権蹂躙が行われている」ことを知りつつも、何もしようとしない中国に対して「何かを言う」必要性があるのではないでしょうか?(拍手)

 そのような無関心でですね、中国が2008年のオリンピックの「ホスト国になろうとしている」ということは、そもそもおかしなことではないでしょうか?(拍手)

 そういう意味で、このような態度を続ける中国に対してはですね、我々はIOCに対してオリンピック委員会に対して、2008年の会場をですね、「トロントに変えるべきだ!」とこういう提案をします。(会場笑い 拍手)

 我々は、中国において北朝鮮の脱北者が「生きていけるような居住地」さらには「食糧・衣服を提供する場所」を用意しなければなりません。さらに何よりも重要なのは「これは北朝鮮の国民のためにやっているのだ」と中心に据えていく必要性があるのではないでしょうか?(拍手)

 我々は、今まで北朝鮮の中で、このような「飢餓」や「難民問題」に対処してきたNGOや関係者、そして実際に脱北した関係者と、一緒に活動していく必要性があるのではないでしょうか?

 例えばですね、脱北者で作り上げられた「デモクラシーネットワーク」「強制収容所に反対するデモクラシーネットワーク」または「民主化同盟」など、そういった脱北者によって作られている組織というものと連帯していく必要性があるのではないでしょうか?

 何故このように「北朝鮮国民のために頑張らなければならないのか?」というとですね、金正日が「国民を絶えず抑圧しているから」であって、我々が彼らのために頑張らなければ、誰も立ち上がらないのです。

 そしてさらにですね、北朝鮮政府において「変革または民主化を希望している人間も秘密裏にいる」ということもわかっております。そのような人間たちが皆「外から入って来る情報」に非常に敏感に、リスクがあるにせよ、非常に敏感にそういうものを聞こうとしていると我々はわかっております。

 それから我々は実際に脱北を経験した人間たちと共に活動して、どのようにしてそのような情報を北朝鮮国内に入れてですね、そして「平和が訪れるために何をすべきか?」ということを議論する必要性が、一緒に考える必要性があるということです。(拍手)

 これから金議員からお聞きになると思いますが、現在の韓国においては、結局「金正日の体制を崩壊させた」ことによってですね、まぁ「ドイツで見られたような経済的負担が起こるのではないか・・・」という心配をしている人間が少なからずいます。このように自分の利益のために、隣人が困っていることに対して、自分たちの利益のために、そのような危惧をするということは「不道徳だ!」と思っております。(拍手)

 そしてさらに、金正日にそのように譲歩して、いろんな援助をすることが、実は北朝鮮のGNPの総額を上回るほどでありまして、我々はそのような譲歩をして援助をするためだけに使われて、そういった(GNPの総額を上回るという)事実を見落としている、ということをここで言いたいですね。

 想像してみてください。例えば我々が北朝鮮の国民に手を差し伸べ、そして一緒に働いて一緒に動き、そしてこういった亡命者と共に外からの情報をですね、北朝鮮に入れる。そしてさらにはですね、北朝鮮に変革をもたらそうとしている人たちと共に働いて、それでいつの日かこのような変革者たちがですね、あの悪しき体制をコントロールし、「金正日を牢獄にぶち込む!」そしていつか彼らが「国際法廷の前に金正日を引きずり出す!!」ことを皆さん想像してみてください。(拍手)

 このようにですね、「金正日の体制が崩壊して、新しい希望を北朝鮮に生み出す」ことによって、我々がある意味で今まで払っていたものをですね、セーブすることができるんです。

 お金に関してお話させていただきますと、日米韓が今払っている軍隊を維持するために払っている金額は「90億ドル」に及びます。これはすべて韓国そしてアメリカ人の税金によってまかなわれております。これが北朝鮮を封じ込ませるためのお金です。

 それに付け加えですね、最近になって韓国政府は「50億ドル」にも及ぶ金正日に対する援助、さらにアメリカも「100万ドル」に及ぶ食糧援助、日本はさらなる食糧援助をしている、というふうに聞いております。

 さらには金正日の個人の国外で所有しているお金は「40億ドル」というふうに言われていますし、彼は個人的な目的のために、まぁ贅沢品を自分のために、そのお金を使って購入していると聞いております。

 このような我々の援助をすべて足し合わせるとですね、軽く北朝鮮のGNPを超えるどころか、彼の力、体制を、脆弱な基盤をですね、安定化していくということになります。

 このように金正日を維持し、さらに封じ込めるという政策を続けることによって、使わなければならない費用を想像してみてください。「北朝鮮を平和な、そして民主的な国に立て直す」ために、そして「新しく誕生した北朝鮮」を考えてみてください。もし今の体制が崩壊すれば我々は「今以上の格安な費用」でですね、今までのような「莫大な費用を使わずに済む」ことになります。

 私は信じております。これから「体制を崩壊する準備をしていくべきだ!」というふうに思っております。体制が崩壊した際に、一緒に働き動いていく変革者、さらには亡命者たちと一緒にですね、いかにして「金正日の体制が崩壊した後、どのように北朝鮮があるべきか?」を一緒に考えていく必要性があります。

 その上で非常に重要なのが「ラジオ」「コンピューター」「携帯電話」など、どんな方法でもいいんですが、外からの情報を、我々が「日本人拉致救出運動、一生懸命に頑張っているよ!」「北朝鮮国内にいる人間のために頑張っているよ!」と、少しでも伝えていく必要性があるのではないでしょうか?(拍手)

 最後にですね、改めて皆さんの救出運動、そしてその成果と皆さんの努力、その支持者や皆さんの頑張りを感謝してそして称えます。この拉致問題はですね、北朝鮮におけるすべての「人権蹂躙」というものを考慮し、北朝鮮に本当の「人権を尊重する」体制が作られることによって、すべての問題が解決される!というふうに私は信じております。

 一緒に頑張りましょう!!ありがとうございました。(大拍手)



【趙甲済さん】
《事前に配られた資料より》
 趙甲済氏(月刊『朝鮮』発行人)は、日本人・韓国人拉致、北朝鮮人権問題をいち早く取り上げてきた韓国を代表するジャーナリストであり、朝鮮半島問題専門家です。
(通訳は洪ヒョンさん・元駐日韓国公使)

 今日のこの集会は改めて「金正日こそ、韓国・日本・アメリカの、そして人類の敵である」ということを、確認するような集会であると思います。(拍手)

 私は金正日政権、政権じゃなくて「金正日個人を、如何にして政治的に無力化するか」というそういう問題だと思います。より具体的に申し上げますと、先ほどから言っている・・・という言葉よりは、金正日自身の除去こそ・・が的確な目標になるべきだと思います。(拍手)と申し上げますのはですね、あの金正日政権は「北朝鮮の罪」と分類されても等しいと思います。相当前も分類されていまして、ここ数年間金正日は、その政権の内部からでも政権の中からも、分類され阻害されている、という兆しが見えるからです。

 金正日を政治的に無力化することはですね、国際的法から見ても、道徳的に、歴史的に、「正当なこと」だと思います。(拍手)金正日は彼の父と一緒に「約600万の人命を犠牲にさせた責任者」でございます。父の金日成は、スターリンと毛沢東の主権を得て、南に対して不法の侵略戦争を起こして、300万人以上の犠牲者を出しました。金正日は色々と助けられる手段があったにもかかわらず、そういう改革解放などを拒否して、300万人以上の国民を殺しました。このような金正日が今も健在している、ということは韓国人はもちろんのこと人類の恥だと思います。(拍手)

 金正日の健在を保障している2つの同盟が存在しております。その1つは、中国と北朝鮮の同盟です。それからもう1つの同盟は、韓国国内に存在しております。新規化?左翼勢力と金正日の同盟です。この2つの同盟こそ私は「悪の同盟」だと思います。(拍手)この悪の同盟をですね、解放的?政治的に解体させることは、金正日の除去と直結する問題だと思います。また、それを可能にする力は、今日この集会に集まった皆さまと、人類の良心と正義感だと思います。(拍手)私はこの2つの「悪の同盟」を解体させる力はまず、韓?(れい)同盟、韓日友好関係、それから今・・している国際世論だと思います。(拍手)

 今北朝鮮の体制は、金正日は変化と改革を拒否し続けておりますが、民衆の力によって、彼らが生き残るために頑張っているそういう力によって、大きな大変革を、下から上の方に出していると思います。

 北朝鮮の住民は10年前の北朝鮮の住民ではありません。今北朝鮮の住民はですね、韓国がより良い暮らしをしていることを知っております。また「金正日政権の寿命がそう長くはない」ということも知っております。お金の重要性もわかっております。それから何よりも「自由の尊さ」ということをわかっております。

 私は金正日個人をですね、除去して無力化する、その主役は変化している北の、変革している「北の住人がなるべき」だと思います。ここにもいらっしゃる金正日による被害者と、人間の生命を尊重する、人類全体の国際的な世論が調整されて、そして決定的な役割は、我々が「北朝鮮の主役の住民を助けられるかどうか」の問題だと思います。

 これから北の住民を我々の方にくっ付ける、具体的な私の発想を申し上げたいと思います。

 私は「国際的な基金」を作り、北朝鮮の住民を相手にして、北朝鮮の人権、弾圧の情報を提供する人に対しての「国際的な懸賞金を懸ける」ことを提案します。例えば、今機密である政治犯収容所の内部のビデオテープなどをですね、それからその中に収容されている人の人的情報などを提供する人に対しては10万ドルとか、それから生体実験をやっているそういう情報を持ってくる人には20万ドルとか、そういう懸賞金を懸けるのが有効だと思います。こういう事実を、拉致を通じて北の住民に知らせるべきだと思います。(拍手)こういう情報はですね、北の住民に対して期待と希望を与えられるだろうと思います。

 それから今北の住民は皆が金儲けのために、生き残るためなんですが、金儲けに神経を使っておりますから、彼らが金を儲ける手段として、そういう関連した手記?を収集すると思いますし、こういうことを通じて、金正日政権に対する北の住民の、具体的な反対の手段を?提供すると思います。

 このような情報が広がると、北朝鮮の人は脱北する時にそういう情報、文章とか証拠写真・書類・ビデオテープなどを持って脱出するようになる、と思います。そういうことは、北の人権弾圧に対しての具体的な資料になりますし、国際的な世論を変えていくことになるだろうと思います。

 私が今お金の問題を申し上げたのは、資本主義ということは、お金のことと科学の力のことだと思うんです。私は金正日政権を倒すことに、このことが武器になると思います。また、もう一つの・・・申し上げますが、日本でもこれから北朝鮮に対する人権法案が通るようになりますと、もちろん韓国でも人権法案を作る時は、その法律の中には必ずこの条項を含めるべきだと思います。

 また、金正日政権の元で拉致に加担した者とか、住民を弾圧に加担した者に対しては、国際社会が交渉執行?を停止して、無効にして処罰する、という刑法をこの法律に入れるべきだと思います。(拍手)このことはですね、宣言的な効果ではなくて、具体的に北朝鮮の内部で、そういう反文明的な犯罪に携わっている人に対して、大きな抑止力になると思います。

 それからもう1つはですね、2002年9月に金大中政権が北に帰した、日本人の原 敕晁(はら ただあき)さんを拉致した辛光洙(シン・グァンス)に対して、「犯罪人の引渡し要請」を国際的にどう展開するか、ということだと思います。(拍手)辛光洙(シン・グァンス)は韓国の捜査機関ですべてのことを自白しておりますし、それによって原 敕晁(はら ただあき)さんの身元が確認されましたし、それに金正日自身が、原 敕晁(はら ただあき)さんの拉致を認定しておりますから、すべての証拠がそろっておりまして、これは犯人の引渡しを要請できるケースだと思います。

 それからもう1つ具体的に提案できるのはですね、これは金正日の無力化の方法として、スイス銀行に入れている秘密の預金、約40億ドルくらいの秘密の資金があると思うんですが、これを国際的な犯罪麻薬密輸などと関連して、凍結させる運動ができると思います。(拍手)

 スイスの国際法もですね、その資金が「犯罪と関連のある資金」だと判明した場合は、その預金をしている人物の身元の公開できるように、法律の改正をしております。よくご存知だと思うんですが、金正日のこの秘密の資金は、彼が麻薬とかヘロイン・・・を取るとかまた、北の住民の徴収によって不法に調整したお金であり、この使い道も「核兵器の開発」それから「政治犯収容所の運用」とか、彼の「独裁支配体制の維持」に使われておりますから、これはまったく不道徳の資金だと思います。

 また具体的に提案したいのは、韓国には、アメリカの北に対しての人道的な支援にはですね、人道的な条件を付けるべきだと思います。例えば食糧とか医薬品の支援の場合は、必ずその支援物が北の住民へ届くのかを確認することと、日本とか韓国から拉致された被害者の送還とか、韓国の国軍の頃の捕虜の送還、それから収容所の解体、そういう条件を向こうが受け入れることを強いることが、これが人道的な支援に繋がると思います。(拍手)

 ということを言える根拠はですね、1999年以降、韓国は金正日に対して北朝鮮に対して「11億ドルの人道的な支援」をしましたが、1人の拉致被害者とか1人の国軍捕虜も帰っては来なかったんです。ということは、この「11億ドル」は「金正日に対しての貢物になってしまった」ということです。この「11億ドル」こそが、北の人権弾圧に対して、原料供給したという役割を果たしたと思います。

 私はいくつかの方法を申し上げましたが、こういうふうに金正日に対しての圧力を強めますと、北の側近の内部で、政策においての意見の精進確度?が増すと思います。これは、正に「金正日の除去の確率が高まる」ということになるのは確かだと思います。30年以上の記者生活をした私の予感としましては、感じとしましては、「金正日の終末は数年以内」だとそういう気がします。(拍手)

 韓国のキリスト教の団体は、2005年までには金正日は滅び、2008年までには韓半島が統一されるように、神様に祈る集会を開いております。でも神様も、我々が最善を尽くした時に、我々の希望に答えてくださると思います。(拍手)

 金大中・盧武鉉(ノムヒョン)政権とは関係なしに、たくさんの韓国人が、拉致のことで苦しんでいる皆さんのことを良く知っておりますし、金正日の除去のために努力しております。具体的な例を紹介しますと、韓国で北の解放と自由のために働いている、活動している、色々な団体が連帯して、3月1日にソウル市庁の前の広場で「北朝鮮解放の国民大会」を開くことになっております。(拍手)この運動を「北朝鮮解放運動」と名づけました。この運動の宣言文の中にはこういう内容があります。

 「我々は、多くの犠牲者である北朝鮮の同胞と、脱北者、日本と韓国の拉致された人、国軍の捕虜から目を背けて、独裁者を助ける政府の反省を促す」という内容があります。それから「政府はアメリカ、日本など自由・・に交流して、国のすべての支援を総動員して、自由の風を北に送り込むことによって、北の独裁政権打倒と同胞の救出に参加すべきである。また北の自由化を条件としない如何なる種類の南北の交流も、独裁者の体制を延長させる民族の裏切り行為である」と。(拍手)

 私は北に拉致された人、それから金正日の独裁に対する怒りを間にして、日本と韓国の両国の人がこのように集まるようになったのは大きな意味があると思います。あのぺ・ヨンジュン・・これは男女の愛の物語を通じて、この日本と韓国の両国民が近くなりましたが、私はこの拉致問題を通じて両国の連帯が強くなるのは、人間生命の尊重に基づいたものだと思います。(拍手)

 私は、これが愛であれ人類愛であれ同じだと思うんです。それを阻止しているのはたった一人の独裁者金正日です。この一人を除去するのが一番だと思っておりますし、こういう目標を達成する日が早く来ると私は考えております。

 まぁ最後になりますが、私は共通の敵、それから共通の苦痛をお互い分かち合っている日本と韓国の間で、このような経験が、新しい両国の関係を建設的で友好的で、そういう関係を開く歴史的な経験になることを希望します。(拍手)長い間ありがとうございました。

 

全文、aoinomamaさんのテープ起こしによります。
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