小泉訪朝、緊急アピール(平成16年5月16日・渋谷駅頭)

日時:平成16年5月16日 午後3時
場所:渋谷駅頭
参加:増元照明さん、横田拓也さん、横田哲也さん、高野美幸さん

 


【増元照明さん】

巷間言われているように、大連の会談では北朝鮮のチョンデハ、ソンイルホは「5人の子供8人を返せば日本の国民の世論が収まるのか。もしそうでなければ、8人を返す意味がない」という風に言ってたそうです。彼等がこの5人の子供8人を取引材料にして、そして日本から経済協力を欲しいというのは、見え見え。そういうことを許してはならない。彼等子供たち8人が帰ってきて、見返り的に人道的支援でも何でも見返り的な食料、そしてお金を渡すようでは、これからさらにその後ろに続く10人、さらに300人を取り返す時に、日本は天文学的なお金を払わなければならない。今、5人の家族すべて含めて13人です。これを100人いたとすれば、260人。その時に、すべてお金を払っていかなければならない。

今、テロ国家北朝鮮のペースで小泉さんが訪朝し、それに伴い、見返りとして食料やお金を取られるようですと、日本という国は、テロ国家北朝鮮に屈したことになります。これから先、また小出しに被害者を出されて、そしてその度ごとにお金を払っていかなければならない。そのお金を使って彼等は、核を、ミサイルを、開発します。その核やミサイルに怯える日本を作らなくてはならない。そういう国では、あってはならないと思います。

まず北朝鮮が何を考えいるのか探る必要があったのに、急に小泉さんは訪朝を決められた。大連の会談からも1ヶ月半ぐらいしかたっていない。その間に日本政府が北朝鮮といつ話し合ったのでしょう。藪中さんや田中均は確かに北京でチョンドハ、ソンイルホと話ました。しかし、その時に5人の家族8人以外の拉致問題全体に関する徹底的な追及、徹底的な解明を話し合ったのでしょうか。私は否だと思います。あの時間でその全てを話し合えることは不可能だと思っています。そのチョンドハたちが喜んで進展があった言った、その内容とは何か。小泉さんが北朝鮮に行って果たして拉致問題の全面解決が出来るんでしょうか。我々はその点に非常な不安を覚えています。しかし、小泉さんは日本国の総理です。その方が決定されたのでありますから、自分の国の国民全てを救出する、その覚悟で行ってもらわなければ困る、そういうことを国民の皆さんに、22日、そのことが為しえているのかどうか、それを皆さんに注視していただきたい。国家の元首としてそれをやろうともしない中途半端な解決で終わらそうとしたら、それはもう日本の国家元首たる資格がないと私は考えます。その時には、私たちは再び新たな闘いを小泉総理に対して挑まなければならない。私たちは自分の国の総理に、闘いを挑みたくない。しかし現状がそういうことであったらば、私達はこの国の中で、国を良くするために闘いを挑まなければならない。国民の皆さんにもそのことを分かっていただきたい。あの方が本当に国民のことを思っているんだったら、あの日、22日に必ず全面解決のための何らかの証を持ってきてくれるでしょう。しかし、それが中途半端な妥協であったら、国民の皆さん、これを絶対許さないでください。これは、国家の根源に関わる問題であり、国民の皆さんにも関わる問題です。

今、圧力をかけずにただ対話ですべてを取り戻そうとしている外務省、そして政府の責任者、そこに私はすごい粗さを感じるし、その粗さが我々にはすごい怖さを、不安をもたらします。ここは国民の皆さんに、必ず22日に、最低限5人の家族8人、政府専用機で連れ戻してくる、そのくらいのことが出来なければ、今回の小泉訪朝は失敗なんだという声を皆さん、行くまであげてください。そしてプレッシャーをかけてください。そうすることによって小泉さんが、我々国民の気持ちを汲むかどうか、22日に皆さん、これを注視してください。そして我々家族を取り戻すために、そして皆さんの同胞、日本人を取り戻すために、そしてこれからの日本人が被害を受けないために、日本という国が国であるために、皆さん、声をあげていってください。(抜粋)

増元照明さんのアピール RealPlayerファイル(音声のみ)

【横田拓也さん】

この心配とは裏腹に小泉首相は私たち安否未確認者のことについては一切触れていません。彼が8人の家族を取り戻すことだけで成功と考えているのであれば、それは全くの論外であります。私の姉は13歳でこの日本から北朝鮮によって拉致されました。昨年の10月に39歳の誕生日を迎え、実に人生の3分の2以上をあの地獄以下の北朝鮮で生活を強いられているわけであります。こんなふざけた話はありません。私たち日本国民は本当に怒りをもって、あの国に対して、日本人を返せ、横田めぐみを返せ、と言い続けなくてはならないのではないでしょうか。仮に今回8人の家族を迎えに行った時に、そのうちの一人でも、私は北朝鮮に残りたい、ということを首相に向かって迫られた場合に小泉さんはどういった対応をする覚悟でいるのか。そしてジェンキンズさんが、私は脱走兵なので日本に行くことは出来ない、ということを仮に言った場合に小泉さんはどういった対応を考えているのか。自分のパフォーマンスだけを期待して行くのであればそれは全くのナンセンスであります。国家は私たち国民のことを愛して欲しい。愛すから私たちは国に尽くせるのではないでしょうか。

姉は今日もですね、歯をくいしばって涙を流して空を見てると思います。いつ日本は助けてくれるんだろう、誰か助けてくれないんだろうか、ということを切に願っているわけであります。実にそれは26年以上も悲しみの中で願っているわけなんです。私たちは、見捨ててはならない。それは私の姉だからじゃないんです。日本人の宿命として使命としてこの問題に、正面から取り組まなくてはならないと思います。

安否未確認者を日朝合同調査委員会で話し合おうということが報道されています。まったくナンセンスであります。茶番劇であります。拉致した国の人間が、我々が入ることによって果たして真実を語るんでしょうか。全くもって期待出来ません。彼らが拉致をして、日本人がどこにいるかを知っている。それなのに日本人の調査の人間が入って、ここにおりますということを本当に教えてくれるんでしょうか。小泉さんが、そして官邸サイドがこれで成果だと思っているのであれば、それは全く脳天気であります。相手はそんなことが通じる相手ではありません。

一週間後、小泉さんが訪朝されるわけなんですが、それまでの間に私たちは本当にこうして皆様方に真剣に訴え続けます。そして私たちが心配する点を一言で多くお伝え申し上げます。日本政府がこの一週間の間に安易な方向に行く可能性もあります。どうか皆様方、首相官邸にファックス、電話、インターネット、なんでも結構です、国民はそんなことではだまされないと、本当の真実を持って突き進め、譲歩をするべきではない、こういった声をどうか、政府に届けてください。私たちは一週間ぶっ続けで訴えていきます。(抜粋)

横田拓也さんのアピール RealPlayerファイル(音声のみ)

メールを送る場合は
外務省 http://www.mofa.go.jp/mofaj/comment/index.html
首相官邸 http://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken.html
自民党 http://www.jimin.jp/jimin/main/mono.html

 

【横田哲也さん】

8人の帰国だけで、もし済まそうとしているのならば、絶対に我々は許すことは出来ません。私の姉をはじめ、300人以上いると思われる拉致被害者の全面解決以外には、絶対譲ることの出来ない問題なんです。もしここで、日朝トップ会談で中途半端な解決、妥協をしようものなら、国民は全員、小泉首相を非難すべきだと思います。
私の姉を初めとする安否未確認者に関しては合同調査委員会を作るという話が出ています。しかし、どうなんでしょうか。テロ国家、謀略国家の、どうにもならない国との間において果たして実効性があるんでしょうか。恐らく丸め込まれて帰ってくるんじゃないかという懸念があります。そうならないためにも小泉首相はトップ会談において、もしこの上全部を明らかにしないと本当に経済制裁を発動するぞ、本国会中に特定船舶入港禁止法案を成立させるぞと強い言葉をもって臨んでいただきたいと思います。22日にどういう結果になるか、国民の皆さんに注視していただきたいと思います。

昨日の午後あたりから横田めぐみの子供でありますキム・ヘギョンちゃんも話題に上っております。政府は訪日要請をしているという話でございますが、この話はどうでしょう、なんかおかしくないでしょうか。もしここでヘギョンさんが訪日して、私の父親、母親、我々二人に会った時にもう日本にはいたくない、横田めぐみは死んでいると言われたら、どう答えるんでしょうか、我々は。ヘギョンさんはいずれは日本に帰ってきてもらいたいとは思いますが、優先順位は横田めぐみをはじめとする10人であり、特定失踪者であります。それが済んでからヘギョンちゃんに来てもらいたいと思います。小泉総理はそれがわかっているんでしょうか。政府はそれを北朝鮮に要請したと言いますが、我々家族の気持ちを汲んでいただいているんでしょうか。もし、小泉首相が我々の今の発言を聞いてくださっているんであれば、ぜひそのことを心していただきたいと思います。(抜粋)

横田哲也さんのアピール RealPlayerファイル(音声のみ)



【高野美幸さん】

東京都伊豆七島の神津島から突然姿を消してしまった高野清文の妹で、高野美幸と申します。前回の小泉首相の訪朝の後に、拉致被害者が実際に北朝鮮にいるとわかった時に、曽我ひとみさんがお帰りになってこられた姿を見て、私は兄も北朝鮮でもしかして生きているのではないか。それは28年前からあらゆることを調べたんですが何の手がかりもないんです。横田めぐみさんと同じように溶けてなくなってしまったんではないかと思えるようにいなくなってしまいました。現在、特定失踪者問題調査会の方には申し出ている人が400人いらっしゃいます。私の兄も北朝鮮に拉致されているかどうか、未だわかりません。しかし、調べれば調べるほど北朝鮮の影が見えてくるんです。どうか日本の国民の皆さん、そして小泉首相。400人のいなくなった人たち、北朝鮮に拉致されているであろうその方々のことを見捨てないでください。よろしくお願いします。(抜粋)

高野美幸さんのアピール RealPlayerファイル(音声のみ)

 

 

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