横田めぐみさん26年目「救出の集い」

●日時  11月17日 午後6時〜8時
●場所  新潟市万代市民会館 6階大ホール
●内容  (1)合唱(とどいて、めぐみさん・・・斉藤邦合唱団)
     (2)講演(山際澄男氏・・・拉致の海流<恒文社>著者)
●来賓  平山県知事・篠田新潟市長・拉致県議の会
●家族  横田滋・早紀江ご夫妻、蓮池秀量・ハツイご夫妻、奥戸一男様、大沢昭一様
●主催  新潟救う会 

 

定刻通りに新潟空港に到着。
到着ロービーを出たところで、ネットで見覚えのある会長(万景峰号の入港を阻止する会)と、心当たりのない男性の出迎え。わざわざ会社を休んでまで来てくださった13KIDS氏。

会長の案内で西港に向かう。
埠頭に車を止め、外に出てみた。風も無く穏やかな波。釣りでもしたいくらい、うららかな陽光が溢れている。
振り返れば、総連関係者が旗をふり、歌い踊っていたバルコニーが見える。
「明日は、バリケードやコンテナで、一般人は一切入れなくなる。北朝鮮の疎開地になってしまう。」会長の言葉に苦渋が滲む。
佐渡汽船ビル8Fで、コーヒーを飲む。会長、酒饅頭を注文される。本当に「甘党」みたい。窓から差し込む光がまぶしい。穏やかで平和そのものの日本海が窓いっぱいに広がっている。

ホテルのチェックインを済ませ、万代市民会館に向かう。16時30分から整理券の配布。
入り口付近で時間をつぶす。
横田さんご夫妻の到着。先日大阪でお会いしたばかりだったので、横田滋さんは私を覚えてくださっていた。横田早紀江さんは、大阪からの参加を喜んでくださった。
続いて蓮池さんご夫妻。ハツイさん、すこしお痩せになられた気がする。
会場に入る。最前列はご家族と登壇者用。報道陣も多数。
入り口で案内をされていた方たちは、斉藤郁先生の合唱団の方々らしい。
斉藤郁先生の作詞、作曲の「とどいて めぐみさんへ」のコーラスで、集会が始まった。

救う会新潟小島会長の開会の御挨拶
集会も第7回になる。めぐみさんが拉致されて、11月15日で26年になってしまった。

新潟県知事平山征夫氏登壇へ
平成5年、日銀新潟支店に着任して、めぐみさんのことを聞いた。以来15年間、この問題に関わって来ている。7年前から、運動を始められた横田さんと一緒に頑張っている。
万景峰号は、在日朝鮮人の祖国訪問のための人道的な船だと言われるが、日本人妻はこれに乗って帰っては来ない。
皆さんと、一緒に頑張ろうと思う。 

篠田新潟市長
「新潟の海は今でも大嫌いだ」昨日の新潟日報に一面に載っていた、横田ご夫妻の記事の見出しだ。新潟市長として、北朝鮮が国際社会に理解される行動を取らない限り、北には厳しくいい続ける責務がある。

拉致議連副幹事長近藤氏
これほど長い年月が経っているのに、拉致被害者を救出できずにいる状態は、国民から批難されても仕方が無い。金正日の体制が、日本を苦しめている。「どういう手段を使ってでも早期に解決する。」という姿勢を日本は打ち出し、北の非道を地球上の人々に訴えながら、解決を目指す。
毎回、毎回同じ事を、皆さんの前で言わなくてはならない現状が恥ずかしい。
国会の中にも、意に添わない発言をする人がいる。
国民をあげて、世界をあげて、取り戻す。全ての議員がそう考え、立ち向かえるようにならなくてはいけない。

新潟県議高橋正氏
全国に支援の輪は出来ているが、めぐみさんも5名の家族も帰ってきてはいない。
新潟港には、日本と国交がないのに万景峰号が往来している。しかし、現段階では、平山知事の権限では、入港拒否はできない!
米50トンを「人道的」と言い、持って行った人がいたが、拉致は「人道的」ではない!

横田滋さん
昨年9.17で北の指導者が拉致を認め、5名生存、8名死亡、2名未入国と発表し、5名の帰国が実現した。これで「拉致問題解決」と北朝鮮はしている。しかし、死亡とされた8名のうち7名が同一箇所発行の死亡確認書で、死亡原因も納得がいかないため、再度調査を依頼しているが、何の回答もしてきてはいない。
北朝鮮は「生命」に対する認識が違う国だ。日本政府が経済制裁をしてくれなければ動かない。
世論で盛り上げてほしい。関心を持ち続けてほしい。

横田早紀江さん
小島さん(救う会新潟会長)が立ち上げてくださった救う会も、全国37箇所に広がった。
めぐみちゃんの存在が、みなさまの支援の中で動き、おぼろげながら見えてきた。
今は、キム・ヘギョンちゃんの写真を、めぐみちゃんの写真の横に飾るようになっている。
また、5名が帰国されてからは、めぐみちゃんの様子を聞ける機会もできた。
ずっと闇の中にあっためぐみちゃんの様子がおぼろげながら見えて来た。
あらゆる団体から呼んでもらうので、あらゆる場で声を上げることができるようになって来た。
拉致議連は、本当ならいらない。国会議員すべての人が、そういう意識を持ち一丸となって首相に対して「おかしいじゃないか!」と言ってくださるのが本当ではないのか?

蓮池秀量さん
昨年10月に5名の帰国が実現したが、その後は膠着状態が続き困っている。私は三点申し上げたい。
(1)小泉首相の訪朝以来「もう一回訪朝してくれ」と10回近く手紙を出しているが、訪朝できる情勢ではないと言われる。今後も要求して行く。
(2)在日朝鮮人が新潟には多く、朝鮮総連もある。この人たちに立ち上がってほしい。私たちがどれだけ拉致で苦しんでいるのか、わかっているはずだ。本国の金正日に働きかけてほしい。
(3)土井たか子の社民党は、朝鮮労働党と友好関係にあるのなら、共産党も一緒に北朝鮮に日本の拉致問題の大変さを訴えてほしい。
吉田六左衛門さんが落選した。私は夜通し泣いた。代わって当選した民主党の女性議員に、この方も拉致はご存知なのだから、超党派で取り組んでもらいたい。

蓮池ハツイさん
うちの子は帰ってきたが、素直に喜べない。一緒に、ずっと一緒に闘ってきた横田さんのめぐみちゃんたち8名の帰国がまだ。みなさんの家族がまだ帰っていない。辛くて胸が痛い。生命あるまで頑張るから、引き続き支援をしてください。

奥土一男さん
横田めぐみさんが失踪して26年が過ぎた。(少し動揺が・・・・)
世論が歴史を動かしたのを実感している。
8月19日に家内を亡くし、まだ動揺が続いている。私たちには時間がない。
増元さんのお父さん、地村さんのお母さんも亡くなっている。時間がない。
老齢が進んでいる。孫が来るまで頑張る。

大沢昭一さん
29年前、佐渡新穂村で行方不明になった孝司の兄です。
曽我さんの帰国を機に、参加しています。
ようやく、10月16日に「特定失踪者認定」された。
父が健在で、昨日94歳の誕生日だった。孝司が帰ってくるまで頑張ると言っている。
どうか、ご支援をお願いします。

曽我母娘を救う会代表 菊池氏
10月25日の佐渡集会には、多数のご参加をいただきありがとうございました。
曽我ひとみさんから、メッセージを預かってきています。
愛するめぐみさんへ
 めぐみさんと初めて会った日から25年になります。
 妹のように生活した日々を思い出すたびに、会いたくて会いたくてたまりません。
 ごめんなさい。私一人で日本に帰ってきてしまって・・・。
 今度はめぐみさんが帰ってくる番です。
 一緒にお誕生会をしましょう。
 一緒に歌を歌いましょう。
 一緒にお買い物にも行きましょう。

「拉致の海流」著者 山際澄夫氏
産経新聞記者を長年遣って来た。9・17当事、前橋支局長として勤務していたが、大変なショックを受け、それがきっかけで本を書くようになった。
新潟に取材に来て一日中歩いた。環境が素晴らしい。閑静で人間らしい生活ができるところだと思った。
そのとき、救出署名活動中の小島会長にたまたま古町(ふるまち)で出合った。在日の帰還事業を10年間やってこられ、その後拉致問題に関わっておられる。

拉致問題で、我々の生き方、有り方、また日本の国の有り方が問われていると感じる。
金正日が起こした問題だが、20数年間放置してきたのは、日本政府。問われているのは、日本の、我々の生き方だと思う。

レバノンはシリア軍が駐留し、独立国とは言えないような小国だ。そのレバノンでさえ、自国民の拉致問題には、与党も野党も一緒になって取り戻した。日本は放置している。
我々が考えなくてはならないことを、美智子皇后が言われている。
「この人たちの不在を、強く意識することがなかったのか。」
国家は何のためにあるのか。国民の権利、人権、一人一人の生命と財産を守るためにあるのではないのか。

契機は何度もあった。1977年にめぐみさんが行方不明になった。
1980年、サンケイスクープ。
1987年、大韓航空機爆破事故。
1991年、日朝交渉。
どのときも日本の国はまともに取り上げなかった。
さらに、1995年、金賢姫が出した「忘れられない女、李恩恵先生との20ヶ月」これも、契機にならなかった。

日本人が気持ちを一つにすれば取り返せる。今のままでは、良心、正義は語れない。

極東アジアの平和と安全のために、日朝交渉は必要と言ってきた日本政府。このため、拉致問題には構っていられないと、放置されてきた。河野洋平は北朝鮮に米支援をするのに、自分達が心を開けば、向こうも開くと言っていた。野中広務は、強制連行や従軍慰安婦問題を持ち出した。仮に創始改名の強制など、植民地支配が悪いものだったとしても、それを拉致と相殺できるものではない。
社民党は拉致はでっちあげと言い続けた。人権問題を出しながら、拉致被害者には冷たかった。

6カ国協議で、包括的に解決という日本。北の安全保障を、さもいいことのように言っているが、中国じゃあるまいし、日本政府がそんな話にのるなんてとんでもないことだ。
バンケイホウ号も止められない日本。日本人の心は萎えて来ているのか?

教育問題もある。凶悪犯罪を起こす子供は世界中を舐めている。死刑にならないと豪語する凶悪犯。親、教師とも、責任を果たさない。そういう秩序の乱れが20数年間も放置してきた。

9・11にアメリカのテロの2周年式典に出かけたが、あの国は苦しみながらもテロとの戦いをやめない。松井選手のファンで2度、球場にも試合観戦に行ったが、7回の裏でアナウンスが入る。世界で戦っている兵士のために祈るアナウンスが入る。God bless Americaの曲が流れる。
また殉職した消防署員を誇りに思っている。決して死んだBrotherのことを忘れない。
200人の遺児が犠牲者の名前を列挙した後で‘? miss you very much'という。会いたくて堪らないんだ、あなたがいなくて寂しいんだという。

米国は6カ国協議で北朝鮮に拉致の解決を求めている。
日本とアメリカ、どっちがまともなんだろう。

拉致被害者の救済は、日本を守ること、救うこと。主権を守ること。

立川市、中学校教諭佐藤氏のアピール
(兵庫七区で土井落選、大前氏当選の記載あり)

斉藤郁先生指揮、ピアノ伴奏で「ふるさと」の合唱

救う会新潟副会長 馬場吉衛氏 閉会の言葉

 

 

万代市民会館から徒歩で懇親会会場へむかう。
時間は午後8時過ぎ。笑うと歯が寒い。
会場入り口で名前を告げ、参加費を払う。和室の大広間。参加者は60〜70名くらいだろうか。随分と多い。
座った途端、乾杯の音頭が・・・。急いで回りの人たちがグラスを満たすが、間にあわない。回りだけで乾杯。

会長にたくさんの人が声をかけに来られる。(有名人なんだな・・・)
一緒に喋ってばかりの私。松花堂のお弁当、食べる暇がない。
喋り続けているうちに、お開きの時間。(午後9時半)
斉藤郁先生の音頭で「拉致解決に向け頑張るぞ、おー」のシュプレヒコール。

会場を後にしたところで、会長に電話が入る。参加者からお茶の誘い。
のこのこ付いて行く。相手の方は若手の市会議員。北方領土問題、教育問題、いろんな話が出る。
大人しい感じの人が多いように感じていた中、こういう熱血漢の存在が新鮮な驚き。
まだまだ新潟も捨てたもんじゃない。

喫茶店を出て、ホテルへ。
途中でおにぎり2個とお茶を買う。私の夕食だ。

11月18日
車を下りて埠頭の方向に少し歩いた。
目の前に、たくさんの日の丸が乱立している。
スピーカーから、抗議の声が聞こえる。
正面には、バリケードが築かれ大勢の警察官が港を背にし、こちらを向いて立っている。
警官もバリケードと一体化している。
むこうに、白い船体が見える。もう停泊している。
なんなんだ?この「物々しい、殺伐とした空気」は・・・。
これでは「日本人の抗議行動が安全に行われない」かも知れないじゃないか。

会長の姿を探す。前方にブルーの旗が見える。
警官と対峙するように、最前線・・・。
ものものしすぎて近づけない。
警官に「どっちを向いているんだ。回れ右をして、我々を北朝鮮から守れ!」抗議の声が続いている。
女性の姿も結構ある。バンケイホウ号に対する怒りは、男性も女性も無いんだ。日本人として横暴が許せない、そんな気持ちが足を運ばせるんだろう。
女性も抗議をしていた。「警察官になられた動機は、責任感や正義感の強さからだと思う。日本人の方を向いていても、心にはブルーリボンをいつも付けていて欲しい。」
妙に納得しながら聞いた。

 

 

暫くして、どこからか機動隊が湧いてきた。
私のところまで、隙間なく機動隊の列。ちょっと動くだけで、機動隊員が私の動きに合わせて移動する。マンツーマンのデイフェンス。非常に不快。
「私は、何もしないから・・。」そう言うと、目を合わさずに頷いた。日本語通じた・・。日本人なのにな、機動隊員も。

マイクロバスが2台、港から出てきた。
平行して歩道を走ってくる人がいる。私の目の前にバスが来たとき、何かが車道に投げられた。北朝鮮の国旗だ。あと50cm・・・。バスのタイヤに届かなかった。
機動隊員が表情も変えず無言で拾い、投げた人に手渡した。
「練習したのに・・・。」残念そうに独り言を言っている。

乗用車が見えたと思ったら、バリケードを出てすぐのところで、歩道の人と機動隊の小競り合いがあったようだ。歩道を走って逃げる人を「阻止せよ!」と命令が聞こえた。
「阻止するのは、あの船でしょう?」どこかで女性の声がした。
そりゃそうだよ。

目の前を通りすぎる車の窓から、こちらを向いて「イーだ」をしていた子と目が合った。「イーだ」をしてやった。まだ中学生くらいなのに、日本人を舐めてるな。
こんな子供が朝鮮学校から輩出されてるんだ。

朝鮮総連への抗議に付いて行った。
ここも、物々しい殺伐とした空気。車道をわたり道路を隔てた向かい側に立って見ていた。3階のブラインドの隙間から、朝鮮人が外を覗き見ている。
建物の前では、警官と抗議行動の人たち。その様子を3階からのぞき見る朝鮮人。

日本人の税金から支払われる警官のギャラ。その警官が職務で、総連を日本人から守る。新潟の朝鮮総連も拉致に加担しているのに。釈然としないものがある。

午後から、古町の署名のお手伝い→めぐみちゃん拉致現場視察→19:00の飛行機で帰宅。
フライト中、窓から眺めたクリスマスツリーのような大地。いろんなイルミネーションが輝いてとても綺麗だった。

前日は、冠雪の御岳山を見た。あちこちに冠雪の山が見えた。
私たちの日本は、豊かで美しい・・・。守らなきゃ、取り戻さなきゃ・・。

 

憤怒の小指様(投稿)

万景峰号の入港を阻止する会
http://www.geocities.co.jp/WallStreet-Bull/8940/

 

 

他にも各地での集会・講演会レポートがございます