「山谷えり子、北朝鮮拉致被害者を救う会」

日時:10月23日 18時30分から
会場: 大田区民センター 大田区新蒲田1-18-23 電話:03-3734-0761
講師: 櫻井よしこさん(ジャーナリスト)
    増元輝明さん(増元るみ子さんの弟さん)
    横田早紀江さん(横田めぐみさんのお母さん)
    西岡力さん(東京キリスト教大学教授)
    山谷えり子(拉致議連副会長)
主催: 山谷えり子をもっと働かせる会

 

増元輝明家族会事務局次長

家族会事務局次長の増元です。この春には山谷先生と一緒にワシントンまで行ってアメリカ政府に訴えて参りましたけども、我々が海外に行ってこの拉致問題を訴えるのは何故か?日本政府に我々がやってることと同じようなことをやっていただきたい、そして我々がアメリカや世界に訴えることによって日本政府にもっと自覚して欲しい、そういうつもりで我々は海外に行っております。ただ単にアメリカを頼ってるだけではなくて日本の政府として、この拉致問題を真剣に取り組んで欲しい、そうでなければ国家としておかしいのではないかということをわかって欲しい、と思って海外に行ったりしております。

先日の国連総会での川口外務大臣が初めて拉致問題に言及されましたけれども、3枚か4枚あるペーパーのうち5,6行、拉致問題と核問題をセットして、そして国連で訴えただけなんです。まったくそれだけで今まで何も知らなかった世界の人たちが、拉致問題を真剣に考えてくれるんでしょうか。何故、そのペーパーの半分でも使って、拉致問題を最初から国民の皆さん、全世界の皆さんにわかって頂けるように、そしてこれが今現在進行形のテロであり、人権侵害である、そして被害者が今北朝鮮の地で日本の国の助けを待っているということをあの場で訴えて欲しかった。それをまったく形式通りにしか訴えられなかった、それがやはり今の外務省の問題であり、日本の国の問題だと私は思います。当事者意識がなさ過ぎる。

先ほど桜井さんがAPECの話をされましたが、中国やロシアに対して、日本の国は拉致問題、日本の国民の命に係わるこの問題を抱えています。もし、この問題で貴国が協力していただけないのなら私の国も貴国に対する経済的な援助を考えざるを得ない。それくらいの気持ちで我々はあの場に臨んで欲しかった。自分の国の国民を守れない、そんな国家があっていいわけがないんです。それが日本の国がこの問題に対して、被害者を救出するのに必死なんだ、これは絶対に負けられないんだ、ということを常に言っていかなければ北朝鮮という国はわかりません。朝鮮の人たちが、ペックさんという朝鮮日報の日本支社長が言ってますが、朝鮮人というのは100を伝えるのに200を言う。日本人は100を伝えるのに70しか言わない。つまりそこで130の差が出る。世界の人たちはこの200の方を信じてしまう。日本はもっともっと北朝鮮に対して、世界に対してこの問題を言わなくてはならない、とおっしゃってました。私たちもまさしくその通りだと思います。政治家の人たちは、このために、日本の国益を守るために、日本の国民を守るために、国会議員として国会の中で話されているんだと思いますが、あまりにも当事者意識がない、甘い国会議員の方が多すぎる、そう我々は思っています。

本当に先日、産経新聞にも出ましたけれども、私は拉致議連の幹部の方たちには、ぶっちぎりで勝っていただきたい。ただ幹事長が安倍さんですので、自民党には勝ってもらわないと困るんですけれども(笑)、ただ本当に小選挙区では人物本位、で拉致議連の幹部には全員、ぶっちぎりで勝って頂きたい。これは国民の皆さんが、この拉致問題を決して忘れていないんだというのを、小泉さんに見せつけるためなんです。

我々、拉致問題から二十数年間、放っておかれたのは国会議員の方たちが、この拉致問題を取り上げても、外交問題をやっても票にならない、と考えられたからなんです。違うんだ、今、この拉致問題を真剣に取り組んで、拉致被害者を取り戻す、そういう毅然としたことをやらないと日本の国民は、あなたを国会議員として認めませんよ、票も入れませんよ。そのために拉致議連の先生方にはぶっちぎりで勝っていただきたい。それが国民の意思だということを国会議員の先生たちがわかれば、自分たちもやらざるを得なくなります。そういう風に私は考えています。ですから、山谷先生には、必ず今年、ぶっちぎりで勝って頂きたい。そのために皆さんも、ご年配の方がいらっしゃったらお子さんたちにも投票行動をするように、若い人たちは友達がいたら投票行動をして、そして大きな投票率で山谷先生に勝っていただきたい。若い人たちが増えればもっと大きなものになります。それが国民の皆さんの意思だということを示していただきたいと思います。

普段、私たちはあちこち行って講演しておりますけども、今、自分たち国民が何が出来ますか、という風によく問われます。私は、その度に総選挙で間違いのない国会議員を選んでいただけることが、これが日本の国のためになることだろうし、拉致問題の早期解決につながるという風に思っておりますので、よろしくお願いします、と言っております。

今、皆様にお願いいたします。この拉致問題、被害者を救出するために正しい政治家を国会に送り出すために、皆さんの周りの人に投票に行っていただいて、そして議連の先生にぶっちぎりで勝っていただく、それが国民の意思だということを、国会に表して頂きたいと私は思っております。本当に、山谷先生のことも、議連の先生方のこともも、そして、比例区には安倍さんの所にも(笑)、よろしくお願いいたします。

 

桜井良子さん

皆様、こんばんわ。
今日は北朝鮮に拉致された国民を救出するために一生懸命に訴えてきた横田さんや他の方々、増元さん、そしてその被害者のご家族を常に助けてきた山谷えり子さん、こういった方々と一緒に、拉致について、そして私たちが何をすることが出来るのかについて共に考えてみたいと思います。

1977年の11月に横田めぐみさんが拉致されてからすでに四半世紀以上、26年間が過ぎました。13歳だっためぐみさんは、すでに39歳になっていらっしゃるわけでございます。増元るみ子さんもとても元気な方でいらした。その元気な元気な方が北朝鮮によって死亡したという偽りの情報をもたらされておりますが、私たちはあの元気な方がそんなに簡単に心臓病で死ぬなどということは信じることが出来ないのであります。

さて、どの国に国民が政府が認めるだけでも十人、二十人という数がございます。政府がまだ認めていない人たち、そして拉致の可能性が否定出来ない人たちは三桁に上っております。百数十人という見方もございますし、三百数十人という見方もございます。いずれにしてもかなりの数の人たちが姿を消してしまった。そしてあの北朝鮮に拉致されて自由を拘束されている可能性が極めて強い。このような状況をこれほど長い時間、政府が何もしてこなかった国というのは極めて特異な国だと私は思います。当初は確かにわからなかったかもしれません。けれども80年代の半ばには産経新聞が、この行方不明になった人たちのことを伝えました。そして北朝鮮と名指しはしませんでしたが、第三国の国家機関が関与した形でこの人たちが姿を消した可能性は否定しきれない、という報道をいたしました。それに続いて梶山静六さんが、国会で国家公安委員長として、北朝鮮に拉致された可能性が否定仕切れないということをおっしゃいました。本来ならば、その80年代の半ば以降、日本国政府がこの問題を正面から取り上げてこなければならなかったはずだと思います。けれども我が国政府はこのことをなかなかしてはくれませんでした。

そして97年に年の初めでございましたけども、どうもめぐみさんらしい人物が北朝鮮にいる、ということがわかりました。この問題を一番最初に国会で取り上げたのは山谷えり子さんたちと一緒にずっと活動してきた西村眞悟さんという方でいらっしゃいますけども、西村さんは国会でこの問題を取り上げた時の、あの時の野次の凄まじさ、というのはこれは今振り返って見ると、本当にあったんだと思う位、ひどいものでございました。質問している西村さんの声が聞こえなくなる位のひどい野次がとばされました。つまり国会議員のなかでもこの問題を真剣に取り上げてきた人というのは、今現在とは違って当初は決して多くはなかったということでございます。

では私たちはこの拉致問題に一体どういう風に対処したらいいのか。つい昨日、おとといAPECでの首脳会議が幕を閉じました。そのAPECで北朝鮮問題をきちんと声明に盛り込もうと日本政府はいたしましたけれども、結局このことは中国、ロシアの反対で、声明には盛り込まれませんでした。北朝鮮問題を真っ正面から取り上げることは出来ませんでした。なんででしょうか。そしていずれ北朝鮮問題が解決へと向かう時には、日本が一番多くの援助を出す国になることは、ほぼ間違いがないわけでございます。にも係わらず日本国民が拉致されている、拉致問題を解決することが日本国にとっては最も重要である、だからこの問題を皆さんも手伝っていただいて一緒に解決して欲しい。韓国からも500人近い人たちが拉致されていることが確認されているわけですから、本来ならばこの拉致問題というのは日本一国の問題であるだけでなく、国際問題としてどのような国際会議でも真っ正面から取り上げられなければならないことだと思います。にも係わらず今回は事実上、横に置かれてしまいました。私はここに日本国の弱さがあるのだと思います。

拉致問題を語る時に、相手が生やさしい相手ではないことは誰もが知っています。普通の国であるならばよその国から何十人、何百人という人を拉致などするはずがないんです。しかし、この国際社会には時折そのようなことをする国家がございます。たまたま北朝鮮がそのような状況にあるわけでございまして、このような国に対してはただ単に話し合いをするとか援助をするということでは埒があかないのでございます。

されば日本国と北朝鮮との交渉の歴史をちょっと見てみたいという風に思います。
村山富市さんという方が総理大臣でいらした時に、宥和政策をとりましょう、今の韓国のノムヒョンさんと同じです。融和政策をとりましょうということで極めて北朝鮮に親しい政策をとりました。そして河野さんという外務大臣の時に私たちの国はお米を50万トン、支援いたしました。でも50万トン支援しても何の情報も返ってこない、どのような妥協も北朝鮮のほうからはなされませんでした。それでは足りないとばかりにまた7万トンのお米を提供し、そして北朝鮮に渡った日本人妻の帰国を可能にするためにお金を援助いたしました。北朝鮮には非常に多くの日本人妻が渡っているわけですけれども、1800人もいると言われますが、日本国のお米、および経済支援によって日本に戻ってきた日本人妻たちは、わずか十数名だったと記憶しております。その人たちも本当に一握りの日本人であるということだけではなく、他の多くの日本人妻が置かれているような状況を代表した人たちではなかったと思います。私はそれでもあの日本人妻たちが、きらびやかなチマチョゴリを着て日本に戻ってきて、わずか数日間の後に向こうに戻って行く時に、空港の中で会見をして言った言葉を忘れることが出来ません。記者団はこう聞きました。「日本に残る気持ちはありませんか」彼女たちは「全くありません」と答えました。「祖国は北朝鮮です、私たちは金正日書記長の偉大なら愛に抱かれて大変幸せに暮らしております。」という言葉を残して彼女たちは帰国をして行きました。この言葉を聞いて涙しない人はいるでしょうか。この言葉が本音でないということは、私たち全員が知っていることです。こういうことを言わなければならなかったのは、彼女たちにも家族がいて、その家族が事実上の人質として取られているから、決して向こうの体制に背くようなことを言うことが出来なかったわけですね。きらびやかな洋服と賛美の言葉の裏に隠された深い悲しみと絶望ということを私たちは知らなければならないわけですけども、でも、日本の政府はそれでも北朝鮮に大して強い要求を突きつけることなしに援助を続けました。さらに米を渡し、さらに妥協し、そして北朝鮮の出す要求を受け入れることで、こちらが友好的になることで初めて向こうも友好的になるんだという同じ間違いを幾度も、幾度も繰り返しました。その間にどれだけ多くの北朝鮮の国民が死んでいったことでございましょうか。二千万人の総人口のうちの1%以上、二十万人以上があの政治犯収容所で暮らしていると言われ、政治犯収容所の実態はもう私たちの元にさまざまなルートで伝えられております。その政治犯収容所の警備兵をしていた人、そこにぶち込まれていた人、そういった方たちが命からがらに逃げてきてその実態を私たちに伝えてくれております。そこは人間が出来るとは思えないほど酷い場所でございます。

さて、私たちはそのように国民を苦しめている金正日体制に対して国家としてどういう風に対処すべきなのか。もう妥協をするということはやめて、やはり向こうに対しては要求を突きつけるということをしなければならないんだろうと思います。この点についてしばらく前までのブッシュ政権は私は正しい方向に進んでいたと感じております。ブッシュさんは2001年の1月にアメリカの大統領となりました。そして6月6日にクリントン政権の北朝鮮政策というものを大転換させました。クリントン政権の北朝鮮政策は柔軟路線、ソフト路線でございました。出来たら大きな摩擦は起こしたくない、だから北朝鮮の国の中から民主化の動きが出てきて、そして自然に民主化していってあの国が開かれていってくれれば良い、というのがクリントンさんのお考えでございました。けれどブッシュさんは、それではあの国の民主化は進まない、ということを見越して北朝鮮に対して非常に厳しい要求を突きつけました。核兵器の開発は許さない、ミサイルの開発は許さない、武器の輸出は許さない、そして通常兵力までも削減しなさい、という要求を突きつけました。これが2001年の6月でございます。その年の11月にはラムズフェルド国防長官と韓国の国防長官が会談をいたしまして、北朝鮮はテロ国家であるという非難を共同声明で発表いたしました。2002年になってあの悪の枢軸発言がブッシュ大統領から出て参りました。イラン・イラク・北朝鮮。そして北朝鮮はテロ国家であると断言をいたしました。そのテロの印をして拉致をしているではないか、ということもきちんとブッシュ政権は言いました。けれども私たちが覚えているように、2001年の9月11日にアメリカに対するあのテロ攻撃が起きた時、ブッシュさんのメインの敵というのはテロリズムになった。このテロと対抗するために、色々なことが変わってまいりました。その最も大きな変化というのが、それまでは中国がアメリカの大きな敵であったにもかかわらず、今度はテロと闘うためにアメリカは中国と接近を始めました。そして2002年になって米中の接近は極めて明らかになりました。中国はアメリカに対して貸しを作りました。今アメリカはイラクで手一杯でございます。イラン問題も起きるかもしれないということで中東問題で手一杯でございます。そのアメリカが本来は北朝鮮に対してテロ国家なのであるから北朝鮮をがちっと抑えるという政策であったにも係わらず、中東で手一杯のブッシュさんは北朝鮮問題はちょっとばかり横に置いておきたいという方針に転換しました。中国はしばらくの間、北朝鮮をうまくコントロールしましょうと、北朝鮮が暴発をしないようにうまくコントロールしましょう、ということで北朝鮮を抑えて6ヶ国協議を再開させるということで、一生懸命に北朝鮮をコントロールすることによってアメリカに貸しを作ってまいりました。

さて、今回のAPECでも同じパターンが見られました。今回APECで中国が非常に活躍をいたしました。中国の活躍というのは大々的にプレイアップされました。北朝鮮を抑えるという意味ですね。で、それによって北朝鮮を刺激したくない、だから日本の拉致問題もそれほど表に出さないで色々言わないで下さいという空気が生まれてきてしまったわけです。この8月に北京で行われました6ヶ国協議では、ブッシュさんはそれでも日本より先に発言をして、そして拉致問題のことを言及してくださいました。けれども今回、APECの総会ではあのブッシュさんもあえて拉致問題については言及しませんでした。日本が拉致問題を声明の中に入れて欲しいと言った時に中国とロシアが、それに対して反対し、あえてブッシュさんも中国とロシアを説得することはいたしませんでした。つまり国際社会の中で大きな潮流の変化が生まれてきております。北朝鮮はこの変化を見逃すはずがありません。なんとかここで金正日政権の延命ということを図り、そしてアメリカが北朝鮮に対して攻撃しない、北朝鮮の安全を保証することを文書にしましょうという言い始めた訳ですから、いくらアメリカが北朝鮮はテロ国家だと考えていても、その北朝鮮を攻撃することは国際的になかなかこれは出来にくくなります。

では、日本の国益、つまり日本の国益といのは日本国民の利益でございます、日本国民の安寧でございます。日本国民の安寧の中にはもちろん拉致された人々をきちんと日本に取り戻すということが入ってるわけですけれども、これはどうなるのか。誰も今、やってくれそうにないわけですね。そう言った時に私たちの国は、何となく力無く帰ってきてしまいました。小泉さんのAPECの総会における表情は冴えなかったと思います。非常に厳しい顔をしておられた。それは私たちの国にとって一番重要な拉致問題を国際社会にアピールすることが出来なかった。皆、北朝鮮が拉致しているということを知っていながら、あえてアメリカの都合、中国の都合、ロシアの都合、ということで、日本の都合は二の次、三の次にされてしまった。でもこんなことでいいのでしょうか。また、日本は先ほど言いましたように北朝鮮という国をきちんと整備していく時の最大の援助国になるのが私たちの国なんです。私たちの税金が恐らく兆円単位で北朝鮮に注入されるはずでございます。にも係わらず、私たちの国の国民、めぐみさん、るみ子さん、市川修一さん、曽我さんのお母さん、多くの人たちが忘れ去れようとしています。こんなことを許さなければならないとしたら我が国は、もう国家ではない。

では、いったい何をしたらいいのか。山谷えり子さんも度々言っています。日本はもっと国らしい国にならなければならない。お金を持っているだけが国ではないのです。お金がなくても気概を持たなくてはならない。国民は一人たりとも拉致されるような状況の中に放っておいてはならない。国民の生命を守るのが国家の役割である。国民の安全を確保するのが国家の役割であります。ですから先ず国家としての気概を持つということと同時に、それと同時に心だけではこれまた十分ではありませんから、きちんとした行動を取るだけの力を持たなくてはならない。きちんとした行動というと、すぐに憲法改正ですか、自衛隊を国軍にするんですか、という方がいらっしゃいます。私はそのことも大事だと思っていますし、いずれはそこをきちんとやらないと、この国の構造改革、本当の意味での構造改革というものは出来ないと思うのですが、でも、そこまでたどり着くにはまだ時間がかかります。でも拉致問題はそれほど待っているわけには参りませんから、北朝鮮をきちんと認識させる、問題を認識させるところまで、ある所まで追いつめていく必要があるんだろうと思います。例えば、あの万景峯号は何故新潟港に入ってくることが出来るのか。あの船を止めるだけでなく、日本全国の港津々浦々に年間何百隻という北朝鮮の船が入ってくるわけですが、我が国国民を拉致されている国家からの船を入港阻止するということをきちんと政治の場で決めていかなくてはならないのだろうと思います。もしくは入港してきた船を徹底的に調べるということをやらなくてはならないのだろうと思います。そのためには人員が足りないといことであるならば、人員を都合すればよろしいのでありまして、その位のことが出来ないのであれば国家ではないのだと思います。また北朝鮮に多くの物資とかお金が渡っていることは、これ目に見えているわけですから、その辺の取り締まりもきちんとやっていくということが国家として求められることだと思います。

そして私たちは何よりもこの国の政治家に何を求めるのか。今まで「拉致問題?そんな証拠はどこにあるの?」と言っていた政治家は、実はごまんといらっしゃいます。国民大集会を私たちは毎年主宰して参りました。山谷さんは積極的に働いてくださいました。でも、今年の国民大集会で、今まで拉致問題について何もしてくれなかった政党の、何もしてくれなかった政治家たちが大勢やってきました。この方たち、何もしてくれなかっただけではなくて、拉致被害者のご家族が、どうにかして下さいと訴えにいっても取り上げてもくれなかった人たちが本当に多くいるんです。でも、こういった方たちがあの拉致被害者の国民大集会の壇上に上って、こういったところに座って、手を振って、その写真を撮って、その党の機関誌に大きく載せているという事実がございます。私はこれはとても姑息な卑怯な、ずるいやり方だと思っております。私たち国民が一体誰が本当に国民のための活動をしてくれるたのか、拉致被害者を助けるために本当にどれだけの活動をしてくれたのか、誰がしてくれたのかということをきちんと見分けることが必要だと思います。

実は山谷えり子さんと私は、もう、あまり言うと年がばれちゃうので本当は言いたくないんですけども、もう三四十年の知り合いでございます。山谷さんの亡くなりました素敵な旦那様、愛にあふれたせいさんもですね、私は仕事を通じてよく知っていました。どんな時も山谷さん、すごく元気で正義感が強く、損得を考えないで、ちょっとばかりというかものすごくおっちょこちょいで、走り始めてから考えるというタイプの人なんですが、この拉致問題に関しても、私は彼女の働きを本当に尊敬して見て参りました。どうか、この拉致問題を解決しようというお気持ちをお持ちの皆さん方、今、拉致問題は一つの大きな曲がり角にきているという風に思います。無事に帰国することが出来た五人の方々。本当に良かったと思います。そして今五人の皆さん方のお子さん、旦那様、8人の方々の帰国が待たれております。でも、拉致問題はそれだけではないんです。ここにいらっしゃる横田さんや増元さん、その他の人たちも拉致をされているわけでございまして、この方たちに関する情報を是非ともとらなければならないし、そして、その方たちを是非とも日本の国に戻さなければならない訳でございます。その他にも三桁に上る人たちが拉致されている可能性があるわけですから、この人たち全員を取り戻すまで拉致問題というのは解決とは言えません。それまで、まだまだ山谷えり子さんには働いてもらわなくてはなりません。どうか、皆さん、よろしくお願いいたします。

 

 

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